腹筋のトレーニングを実施する際に、手をどこにするかによって腹筋のトレーニングの負荷は変わります。
腹筋をトレーニングする際に、多くのアスリートは、頭の後ろに手を置いていますが、これには注意が必要です。
今回の記事では、腹筋のトレーニングをしている時に、頭の後ろに手を置いて実施している方に対して、注意点を説明していきたいと思います。
首と腹筋の筋力のバランスが崩れる
トレーニングは、局所的に筋肉を鍛えるのが目的ではありますが、頭の後ろに手を置いて、頭を支えることによって首の筋肉は鍛えられません。
腹筋のトレーニングによって、腹筋は鍛えられますが、頭の後ろに手を置くことによって首の筋肉は鍛えられずに、首と腹筋のバランスが崩れてしまう恐れがあります。
ラグビーやアメリカンフットボール、格闘技などでは、局所的に首を鍛えるために首のトレーニングを実施していますが、あまり首のトレーニングというのは一般的ではありません。
このように局所的に首を鍛えるスポーツ選手であれば、首と腹筋の筋力のバランスが崩れるということは考慮されているのでいいのですが、腹筋だけをトレーニングしているアスリートは、首と体幹のバランスが崩れてしまう可能性があります。
首と腹筋のトレーニングでケガのリスク?
腹筋のトレーニングをしている時に、頭の後ろに手を置いて、頭を支えると首のトレーニングにはならないため、首と腹筋の筋肉のバランスが崩れてしまいます。
このように首と腹筋の筋肉のバランスが崩れてしまうと、ケガのリスクが高まるといわれています。
腹筋のトレーニングは、体幹トレーニングとも呼ばれており、体幹を安定させるためのトレーニングだと思いがちではありますが、体幹トレーニングはパワーを高めるためのトレーニングでもあります。
腹筋はしっかりと鍛えられ、より高いパワーを安定させれるようになると、首に関してはより高いレベルでの安定が求められます。
首と腹筋の筋力のバランスが崩れてしまうと、首が安定できないレベルのパワーを腹筋が発揮できるようになり、首の周りの筋肉には負担がかかり、ケガの原因となります。
トレーニングでは、しっかりと全身を考慮しながら実施することが大切になります。
腹筋のトレーニング中に頭を支えないで実施することも、立派な首のトレーニングになります。
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