気温と湿度が上がり、熱中症になってしまうリスクが高まる時期には、外出時の水分補給がとても重要です。
外出をしているときに、どれだけ水分を摂取しているかをメモすることは大変です。
今回の記事では、熱中症を予防するための水分補給として、外出時の水分摂取量が適切だったのかを振り返るためのチェック方法を紹介したいと思います。
熱中症予防のための水分補給の量のチェック
熱中症は、汗で失われた水分と電解質を補給できずに、体温を調整する機能に負担をかけすぎて起こってしまう疾患になります。
熱中症は、大きく分類して非労作性の熱中症と労作性の熱中症の2つの種類があります。
高齢者の方が自宅にいて、冷房をつけずに、水分補給がしっかりできていない状態で救急車で運ばれてしまうのは、典型的な非労作性の熱中症になります。
もう一方で、労作性の熱中症は、スポーツや仕事で身体を動かし、汗をかき、水分補給がしっかりできていない状態になるとかかってしまいます。
どちらの熱中症でも、水分補給は重要なポイントになります。
適切に水分補給ができているかを水分補給の量で、熱中症予防の対策がしっかりと実施できていたかを確認することができます。
ただし、1回1回、どれくらいの量を摂取したかをメモなどして記録して、集計することはなかなか実践することは難しいのが現状です。
体重の差で水分補給の量を確認
スポーツトレーナーがフルタイムでいるスポーツ現場では、練習や試合中にしっかりと選手が水分補給できているかを確認するために、練習または試合前後に体重を測定しています。
練習または試合前後に体重を測定することで分かる練習や試合前後の体重差によって、どれだけ水分補給ができているか、どれくらい水分を喪失しているかを推測することができます。
この練習または試合前後の体重差の体重に対する割合によって、どれくらい水分補給できていなかったかをカテゴリー分けをしたり、練習または試合後にどれくらい水分補給しなければならないかを数値化することができます。
水分摂取量のチェックを外出時に応用
練習または試合前後の体重測定を外出前後の体重測定に応用することによって、外出時にどれだけ水分補給できていたかをチェックすることが可能です。
もちろん、スポーツの練習や試合時間は、多くの場合が2時間くらいになりますが、外出の場合にはもっと時間が長かったり、外出中にご飯を食べている場合があるので、厳密ではありません。
厳密ではありませんが、外出中に水分補給がしっかりとできていない方は多くいらっしゃるので、意識的に外出中に水分補給をしてもらうためにも、外出前後に体重を測定して、どれだけ水分補給ができていなかったかを見える化することは大切です。
基本的にこの体重の差は体内にある水分量の差になります。
体重が減って、ダイエットができたと喜ばないようにしてください。熱中症のリスクが高まっていると認識していただきたいです。
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